お待たせしました。
先月末に身内が骨折して入院だなんだと落ち着かず、あっという間に11月になってしまいましたね。今月も面白そうな新作がたくさんなんですが、3冊選びましたよ。
In Peppermint Peril: A Tea and a Read Mystery (English Edition)
- 作者: Joy Avon
- 出版社/メーカー: Crooked Lane Books
- 発売日: 2018/11/13
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
『In Peppermint Peril』 by Joy Avon
シリーズ名:Tea and a Read Mystery #1
カテゴリ:コージーミステリ
本をテーマにしたティーパーティを手伝うことになったキャリー・アスペンが、ボストンテリアをお供に難事件に挑む。
キャリーの大おばが経営するティールーム〈ブック・ティー〉では、古今の本にちなんだスイーツが評判だ。クリスマスを前に地元の裕福な未亡人ドロテアに頼まれ、彼女が住むヘイウッド・ホールでのティーパーティを仕切ることになったキャリー。ドロテアは親族や友人、街の有力者を招いて、自分の遺書について重大発表をするつもりなのだ。
一部なりとも遺産をもらえるつもりで集まった人々を前に、キャリーの友人シェイラが娘の婚約を発表したことで、話がどんどんこじれていく。婚約指輪が行方不明になり、サンルームには死体が……。
ローナ・バレット〈本の街の殺人〉シリーズや、ジェン・マッキンリー〈カップケーキ探偵〉シリーズがお好きならきっと楽しめそう。ただし、本の話はそれほどディープではなさそうなので、そこを期待するとちょっと……かも。本の話は風味付け程度に、田舎町の気心知れたどうしの愛憎劇3を楽しむつもりでどうぞ。
The Snow Girls (English Edition)
- 作者: Chris Mooney
- 出版社/メーカー: Penguin
- 発売日: 2018/11/15
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
『The Snow Girls』 by Chris Mooney
シリーズ名:Darby McCormick #8
カテゴリ:ミステリ
ボストン警察科学捜査官のダービー・マコーミックは、11年前に失踪したクレア・フリンの事件を覚えていた。容疑者はただ一人、他に2件の失踪事件でも疑われたバーン神父だったが、証拠がつかめていなかった。
そのバーン神父が自分の死期を悟ったとき、話をしたいと望んだのがダービーだった。ついに告白するのかと思いきや、神父ははるかにおぞましい話をしたのだった。
10年くらい前にシリーズ1作目の『贖罪の日』(講談社文庫)くらいしか紹介されていないクリス・ムーニーですが、新作は同じくダービー・マコーミックを主人公とするシリーズ8作目。カレン・ローズとかリサ・ガードナーあたりのロマンティックサスペンス(?)スリラー(?)系統のようです。科学捜査班(CSI)メンバーといっても、科学捜査自体を詳しく語るというわけでもなさそうなので、そちら方面を期待するとがっかりするかも。
The Winter Road (English Edition)
- 作者: Adrian Selby
- 出版社/メーカー: Orbit
- 発売日: 2018/11/13
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
『The Winter Road』 by Adrian Selby
カテゴリ:ファンタジー
偉大なる帝国はすべて、1本の道から始まった。
すべての道は、戦いに通じている。
ベテランの元傭兵テイア・アモンゼンは、〈サークル〉と呼ばれる危険な森に道を切り開こうとしていた。テイアはかつてそこに暮らしたことはあったが、氏族どうしの争いが絶えず、危険が多すぎるため、まだ誰もその森を制した者はいない。だがいま、その氏族をまとめ、人々を脅かして〈サークル〉に君臨しようとする者があらわれた。
隊商の一員として息子とともに〈サークル〉に点在する開拓地を回りながら、いつかこれらの拠点を通商ルートで結ぶのがテイアの夢だ。しかし、ある氏族の若き後継者がホワイトボーイズと名乗る仲間を引きつれて暴力と恐怖で各氏族を支配しようと動き始め、平和的な発展を望むテイアの前に立ちはだかる。
ノンシリーズのダークファンタジー。デビュー作『Snakewood』と同じ世界観のなかでありながら、別のストーリーということらしい。植物の使われ方がユニークで、病気やけがの治療のほか、心身の能力を高めたり毒薬にするためのレシピなども出てくるそうで、魔術ではないけれど魔術風味も味わえそう。