つぎはコレ読みたい ~積ん読は積ん徳なり~

積ん読は積ん徳。駆け出し翻訳者が毎月「コレ読みたい!」新刊本を紹介しています。ミステリ全般、コージーミステリ、SF&ファンタジーを中心に。

気になる新刊 ~2020年4月~

 

 

『The Clutter Corpse』 by  Simon Brett

シリーズ:The Decluttering Mystery #1

カテゴリ: ミステリー

 

 〈おかたづけアドバイザー〉エレン・カーティスの仕事は、あふれかえるモノにお困りのお宅へ乗りこんでより分け、かたづけ、使いやすくしてあげること。いろんなお宅でいろんなモノを見てきたけれど、死体を見つけたのは初めてだ。

 亡くなった老家主の家を片づけていて若い女性の死体を発見したエレン。怪しいのはなんといっても、このあいだ刑務所から脱走したこの家主の息子だ。しかし被害者が自分の過去とつながりがあることに気づいたエレンは、気がかりすぎて警察だけには任せておけなくなってあれこれと調べはじめる……。

 

  ミセス・パージェターやチャールズ・パリスでおなじみサイモン・ブレットが新シリーズを開始。と書いてはみたけど、上記のシリーズも最近は翻訳されてない……? 某おかたづけ屋さんとは違う路線のアドバイザーに期待。

 

 

 

『Silent Cry』 by  Jenny O’Brien

シリーズ:Detective Gaby Darin #1

カテゴリ:スリラー

 

 イジー・グラントのボーイフレンドのチャーリーが彼らの娘アリスをドライブに連れ出したのは5年前のことだった。ふたりはそれっきり戻ってこなかった。

 ふたりの帰りを待ち続けたイジーがあきらめかけたころ、「アリスは元気にしている。探さないでくれ」というメッセージが届いた。イジーは久しぶりに、事件後に姿を消した古い友人の顔を思い出した。

 改めて動き出した捜査を担当することになったのは都会から赴任してきたばかりのガブリエラ(ガビー)・ダーリン刑事だった。ガビーはイジーの過去にヒントがあると信じて捜査を始める。

 

 去年 Missing in Wales として出た作品を改題。作者はこれまでロマンスや児童向け作品が多く、Goodreadsでの評価も高いみたいなので、スリラーでもお手並み拝見……ていうと上からすぎるかしら?www

 

 

 

 

『The Serpent’s Coils』 by  K.N. Timofeev

シリーズ:Tale of Blades and Darkness #1

カテゴリ:ファンタジー

 

 孤児院で育ったミラは、その後商業地区を根城にする犯罪王のもとで同じような境遇の子供たちといっしょに泥棒家業に励んだ。やがて国王がかかえるスパイ組織の長ジュリアン卿に見こまれて諜報活動の訓練を始めたときには12才だった。厳しい訓練を通じて秘められた才能を開花させていくミラ。ジュリアン卿の姪というふれこみで王女ブレイリンのそばに仕えることとなったが、ジュリアン卿からあまりに許しがたい命令をうけたところから、ただ言われたことに従うだけでいいのか、と疑問を持つようになる。

 

 カバーの雰囲気も魅力的だし、身寄りのない少女の成長譚でもあり、すごく惹かれるのだけど、総ページ数が約1500ページ! シリーズ1作目と言いながら、すでに3~5冊分くらいのボリューム! なかなか手ごわそうじゃないですか。どうせ読むなら電子書籍なので筋トレになる心配はないとはいえ、読んでも読んでも終わりが見えてきそうになり大作、よほど時間のとれる時期にがんばらないと脱落しそう(´・ω・`)

 

 

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