つぎはコレ読みたい ~積ん読は積ん徳なり~

積ん読は積ん徳。駆け出し翻訳者が毎月「コレ読みたい!」新刊本を紹介しています。ミステリ全般、コージーミステリ、SF&ファンタジーを中心に。

気になる新刊 ~2024年5月~

台風1号が発生して早々に日本列島に影響がでるなんて初めて聞いた気がするんですけど、記録としてはどうなんでしょう? 幸いこのあたりはたいしたことにならないうちに温帯低気圧になったようでほっとしましたが、そろそろ風水害への備えを見直しておかなきゃですね。

 

さて今月も食指が動く3冊をご紹介しますよ。

まずはコージーミステリ。表紙がアレに似てる……

『The Art of Murder』 by Fiona Walker

シリーズ:The Village Detectives #1

カテゴリ:コージーミステリ

 

 スタンドアップコメディアンなのにユーモアのセンスが枯渇してスランプのどん底にいるジュノが直面しているのはキャリアの危機だけではなかった。「妻殺し」とささやかれるろくでもない男と再婚しようとする母のそばについていてやろうと、故郷のインクベリー村に引っ越すことになったのだ。

 かつてリチャード・カーティス監督が映画のロケ地に使ったほど風光明媚な川岸の景色くらいしか自慢できるものがないのどかな村で、ジャーナリストから作家に転身した友人フィービーの助けを借りて、3人の妻に先立たれた男の過去を調べ上げようとした矢先、地元のアートディーラーの死体が見つかる。

 彼の恋人に容疑がかけられるが、もっと深い事情がありそうだと思ったジュノとフィービーが探り出したのは、フィービーの過去とジュノの現在にもかかわってくる秘密だった。

 

 これまた表紙の雰囲気が『木曜殺人クラブ』にそっくり!と思ったら、案の定「リチャード・オスマンのファンにもおすすめ!」と紹介されてます。主役ふたりがコメディアンと元ジャーナリストだけに、ウィットに富んだ言葉遊びのやりとりなんかも楽しめるのではないかと期待しちゃいます。

 

今月はスーザン・イーリア・マクニールの〈マギー・ホープ〉シリーズ第11作『The Last Hope』も。8巻まで翻訳ずみで、最新刊が出たのが2020年。続きが出るのか微妙? 紹介文にfinaleとあるのでシリーズ完了なんじゃないかと思うと、あと3作、完走してほしい!

www.amazon.co.jp

 

つづいてサスペンススリラー。これも有名作品へのオマージュのような……

『She Left』 by Stacie Grey

シリーズ:non

カテゴリ:サスペンススリラー

 

 ある夜、仲間外れにされた気分で友人宅でのパーティを早々に抜け出したエイミーには、それから1時間のうちに5人の友人たち全員が殺されてしまうとは知る由もなかった。

 のちに「記念日の大虐殺」と呼ばれるようになったその事件は小さな町を揺るがし、エイミーは「危ういところで立ち去った少女」としてメディアから追いかけ回されるようになった。

 それから20年。事件に何らかのかかわりのある10人が人里離れた崖の上に立つ家に招かれた。招待したのは改めて事件を調べて記事にしようと意気込むジャーナリストだったが、招かれた関係者たちはすぐにそれがただの建て前でしかないことに気づく。

 嵐が近づくなか、招待客が次々に死んでいくのを見たエイミーは、このなかに事件について自ら認めているよりも多くのことを知っている人物がいることを悟る。秘密を守るためならなりふり構わない人物が。

 

 まるで『そして誰もいなくなった』みたいなシチュエーションで興味をそそられます。主人公へのメディアスクラムがその後どのように薄れていったのか(いかなかったのか)あたりの描かれ方もちょっと気になったり。

 

今月はハーラン・コーベンの〈マイロン・ボライター〉シリーズ第12作『Think Wwice』も出ました。7巻までは翻訳出たようですが文庫しかなく、現在は入手困難そう。相棒のウィンを主役にしたスピンオフ『WIN』も出たことだし、再販(電子書籍化)&つづきの翻訳とかならないかなぁ。

 

Amazon.co.jp: WIN (小学館文庫) eBook : ハーラン・コーベン, 田口俊樹: 本

(あら……リンクがこんな型式しか出ないわ)

 

最後は近未来SF。このバーガーはおいしそう……には見えないわね。

『Murder Burger』 by Brian Hartman

シリーズ:The Perseus Eco Terror #1

カテゴリ:SF(遺伝子工学環境テロリズム

 

 新進気鋭の遺伝子工学研究者クロエ・ネルソン博士はついに遺伝子を修正することに成功した。ただし、そのことを誰にも言うわけにはいかない。なかでも研究室に莫大な資金を提供している主任研究員に伝わろうものなら、なんとしても阻止しようとするだろう。

 遺伝子を操作して生命体を生み出すのはすごいことだが、どんなネガティブな影響があるかもわからない。その負の影響が意図的に仕込まれたものだとしたら……?

 クロエは身寄りのない学部学生を選び、本人にも知らせないまま実験を行って成功した。彼女はそこから富と栄誉を手に入れる代わりに、国際的な環境テロリストのグループへの足掛かりにした。ペルセウスと名乗る謎の男が率いるこのグループの潤沢なリソースがあれば、この発見のインパクトを強めることができるし、彼女の計画をやり遂げるにあたって隠れ蓑になってくれる。

 

 遺伝的疾患などの治療につながりうる遺伝子操作の研究に期待を寄せてはいるけど、思わぬ副作用の恐れがあるのも当然で、そこの検証がたいへんすぎてなかなか治療法が確立できないもどかしさもあるわけで。天才的な研究者が「効果」を前面に出しつつこっそり「副作用」を仕込むとか怖すぎる。でも天才ほど全能感に酔ってやらかすことがあるのも想定内。さてこの主人公クロエはいったい何をもくろんでいるのか……。

 

先日はちょっと期待してたことのあてがはずれて残念だったのですが、一区切りついたものもあるので、また営業がんばろうと思ったのでした。それはつまり、どんどん本を読まなくちゃ!てことなので。ガシガシ読んでくぞ~。

 

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気になる新刊 ~2024年4月~

 桜が散ったと思ったらいきなりの夏ですね。エアコンの試運転もそこそこに、まずは扇風機を出しましたよ。

 

 コージーにしては恐ろしげ(?)なカバーのこちらから。

Molten Death』 by Leslie Karst

シリーズ:Orchid Isle Mystery #1

カテゴリ:コージーミステリ

 

 ケータリング業を引退したヴァレリー・コービンは妻のクリステンとともにハワイ島での休暇を楽しんでいた。仕事に邁進してきた日々へのご褒美でもあるが、つい最近、弟を亡くしたばかりで気分転換もしたかった。

 ある朝、いままさに流れ出ている溶岩流を見物に出かけたふたりは自然の驚異に圧倒されるが、そんななかでヴァレリーは視界のすみにブーツを見つける。どうしてこんなところに、と思いつつ近づいていくと、なんとブーツにはまだ足が入っている……というか、その足はいまにも灼熱の溶岩に呑み込まれようとしているではないか!

 殺人事件にちがいないと信じたヴァレリーだが、目撃者は自分ひとり、被害者はすでに溶岩に埋もれているとあっては警察にも届けようがない。ここはひと肌脱ぐしかない?

 

 引退したとはいえ元ケータラーなら美味しいものには目がないのが当然、ハワイアングルメも存分に楽しめそう。ただしハワイへは休暇で来た設定なので、次作以降は本土が舞台の可能性も。いずれにしてもコージーのお約束、レシピも楽しみのひとつですね。レズビアンカップルが主人公なのもよい。

 

 そしてなんとまだ続いてたんだ……と思わず目を見張ったのがリタ・メイ・ブラウン〈トラ猫ミセス・マーフィ〉シリーズ32巻『Feline Fatale』。邦訳は何巻まで出たんだっけ? 早川のはKindleにもなってますが、なぜかシリーズが切れてますね。シリーズでまとまってるのは3巻までですが、入手可能なのは9冊あるようです。

 

 主人公が故郷に戻って過去の事件を掘り起こす、というのはシリーズの始まりにもってこいなんですね。

『Daughter of Mine』 by Megan Miranda

シリーズ:non

カテゴリ:心理スリラー

 

 思いがけず子供のころ住んでいた家を相続することになって、10年近く前に捨てたつもりの故郷ミラー・レイクへ帰ってきたヘイゼル。その地域はちょうどひどい干ばつに襲われていて、湖の水位もぐっと下がってきていた。その湖底から姿を現したのは……

 長年隠されてきた秘密が明らかになり、ついにヘイゼルの母が失踪した事情にも説明がつくのか。

 

 本の紹介文には「地元警官の娘」としか書かれていないけれど、ヘイゼル自身もなんらかの捜査官経験者なのかな? 『ミッシング・ガール』(二見文庫)が邦訳で出てますが、評判はどうだったかしら? 他の作品も本国では高い評価を得ているようだし、日本でももっと紹介されてほしい作家さん。

 

今月はアンソニーホロヴィッツに〈ホーソーン〉シリーズ新刊『Close to Death』、そしてサラ・パレツキー〈V.I.ウォーショースキー〉シリーズ『Pay Dirt』も発売です。ウォーショースキー作品はここまでの21作すべて翻訳されてるんですね! 16巻まではKindle Unlimitedに入っているので、「知らなかった!」という方もこの機会にいかがでしょう?

 

V・I・ウォーショースキー (全23巻) Kindle版のまとめページはこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BM99DNYB?binding=kindle_edition&ref_=dbs_s_ks_series_rwt_tkin&qid=1714376001&sr=1-1

 

あの大ヒット作の二番煎じ……にはならないはず。

『Extinction』 by Douglas Preston

シリーズ:non

カテゴリ:SFミステリ

 

 ロッキー山脈のふもと、コロラド州の広大な谷間に作られた〈エレバス・リゾート〉には、マンモスやアイリッシュエルク、オオナマケモノなど、いまは絶滅した動物たちが観光客の目を楽しませている。彼らは遺伝子操作によってよみがえらされたのだ。

 そのエレバスの辺境で、とある億万長者の息子夫婦が殺された。環境テロリストの犯行と思われ、コロラド州捜査局(CBI)の捜査官フランシス・キャッシュは郡保安官ジェイムズ・コルコードとともに捜査を開始する。

 だがエレバスに住まう古代の賢い生き物がもくろむのは甦生ではなく、絶滅だった(人類の?)。

 

 すでに絶滅した生き物をその遺伝子から復活させる(クローンを作る)というと思い出すのは『ジュラシックパーク』ですよね。いかにも映画向きなアクションとスリルが大衆受けしたわけですが、こちらはどうやら肉弾戦というよりは知能戦? 絵面は地味かもしれないけど、緊迫感は負けてなさそう。

 ダグラス・プレストン作品の邦訳には『殺人者の陳列棚』(二見文庫)がありますが、あいにくKindle版がなく、文庫も在庫がなさそう……。

 

たまたまですが、二見文庫さんから邦訳作品のある作家さんお二人を紹介する回となりました。「あの作家は売れなかった……」があるのはしかたないですが、時間がたてば作家さんも成長する(はず)だろうし、作風が変わったりもあるだろうから、面白そうな新刊が出れば邦訳出版もどんどん検討してくれるとうれしいですね。

 

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気になる新刊 ~2024年3月~

毎年のこととはいえ、今年はことさら寒暖差が激しいような・・・体調はいかがでしょう。私は……何の影響もありません。丈夫に生まれるってほんとにありがたい。みなさまどうぞご自愛くださいませ。

 

今月最初に紹介するコージーはどこかで見覚えがあるような・・・?

『Caught Dead-Handed』 by Jennifer Wright-Berryman

シリーズ:Hospice Heroes #2 (The Dying Five)

カテゴリ:コージーミステリ

 

 ホスピスに暮らす〈ダイイング・ファイブ(死にかけ5人衆?)〉の経歴はさまざま。かつてホームレスだったこともあるメアリーは、ホームレスのシェルターにボランティアできていた若者が殺されたことに大きなショックを受け、仲間たちとともに歩行器や車いすで犯人探しに奔走する。彼らは入居者のひとり、シルヴィアを仲間に引きこんだ。彼女は製薬業界にいたときの人脈を活かしてホームレスや困窮する人々に必要な医薬品を秘密裏に届ける活動をしているのだが、その供給担当者が殺されたことから、この活動組織の解体をもくろむ者がいることを知って〈ダイイング・ファイブ〉に協力を求めた。

 組織のなかの誰が信用でき、誰が信用できないのかもわからず、調べるほどに誰にも動機がありそうに思えてくる。手がかりという手がかりに振り回され、真相に近づいたかと思えばひっくり返り、メンバーそれぞれに災難がふりかかるが、彼らの勢いは誰にも止められない!

 

 いまどきの高齢者は年齢を重ねているとはいえ実に元気だ。老人ホームや高齢者向けコミュニティに暮らす人々が現役時代の知見を駆使して殺人事件の解決にあたるタイプのミステリも高評価なものが多く、本作もその部類に入ります。表紙からして『木曜殺人クラブ』を意識しているのがまるわかり。でもあちらが比較的健康なご老人たちであるのに対して、こちらはなにしろ「ホスピス」の住人、すなわち治療の手立てがもはやなくなって苦痛を紛らわしつつ最期のときを待つばかりのはずの人たち。そんな彼らが謎ときに夢中になって生き生きと活躍するなんて、これ以上励まされることはありません。

 

「強く生きる」って生易しくないよね、と主人公を励ましたくなるサスペンス。

『The Killer’s Daughter』 by Kate Wiley

シリーズ:Detective Margot Phalen #1

カテゴリ:スリラー

 

 後部座席で赤ん坊が泣きだした。彼はラジオの音量を下げて彼女をなだめた。「静かにするんだよ、ベイビー。パパはすぐに戻ってくるからね」そして彼はそのまま森の奥に姿を消した……。

 20年前にベイエリアを恐怖に陥れた連続殺人鬼エド・フィンチの娘マーゴットは、長じてサンフランシスコ警察殺人課の刑事になった。自分の生い立ちを忘れようとしてもわすれることのできない彼女のもとに、父の弁護士から連絡があった。ついに死刑囚監房に移送されることが決まったのだ。その父が、ずっと隠しつづけてきた秘密を明かしたいと言ってきた。ただし、彼女自身が会いに行くことを条件に。

 サン・クエンティン刑務所のゲートのまえで、マーゴットは引きかえしたい気持ちにあらがっていた。かつて父と呼んだ、怪物になりはてた男の人となりを少しでも知ることができるかもしれない。彼女を車の後部座席に残していった彼が何をしたのか、ついに本当のことを話してくれるかもしれない。

 

 犯罪者の身内が被害者とはべつの苦しみを背負うことになるのは想像に難くない。親ならどこで育て方を間違えたかと悔みつづけるだろうし、世間もそういう目で見てくるからひっそりと暮らしていこうとするだろう。だが子供は? まったく責任がないのに偏見を持たれながら、どうやって自分の人生を歩んでいけばいいのか。正義を追及する側に立つことを選択したマーゴットの覚悟と心意気に注目したい。

 

SFというよりは特殊設定ミステリかな。

『The Memory Bank』 by Brian Shea, Raquel Byrnes

シリーズ:Memory Bank #1

カテゴリ:SFスリラー

 

 テクノロジー分野において頂点を極めたジェラルド・プライス博士は、長年研究してきた記憶力拡張法に関して世界を揺るがす発見を成しとげた。だが彼の人生をかけた偉業は、みすぼらしいモーテルでの過剰摂取によりとつぜんの終わりを告げた。

 あらゆる証拠から自殺とされて捜査は打ち切られたが、よく似た状況の連続不審死を捜査するモーガン・リード刑事はナタリー・デラクルーズ刑事とともに事件を深堀していく。数々の嘘や企業による背信行為をあばいていった彼らによって、多くの人命を危険にさらしかねない衝撃的な陰謀が露わになる。

 最新テクノロジーに絡んで不正に金が動く世界で、ふたりは無辜の人々を救うためにその闇のネットワークに切りこんでいく。

 

 最新のテクノロジーが登場してあっという間に世界のしくみや人々の生活スタイルが一変するスピードは、IT産業の発展にともなってますます加速している。それだけに「当たれば大きい」影響が出るし、とりわけ経済に与える影響の大きさを考えれば利権をめぐる争いが起きないわけがない。スゴイ発見をするようなものすごく頭のいい人間が倫理的にも善人であるとは限らず、かといって最新テクノロジーの構造や展望を見通すほどの能力を持たない人間には何を規制すればよいのかすらわからないゆえに後手に回らざるを得ないのがもどかしい。その時差を悪用するたかり屋をどうすればよいのか。

 3部作なのか、すでに3巻まで発売予定があるようです。

 

 

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気になる新刊 ~2024年2月~

どうもこのところ集中力が散漫で読書がはかどりません。ちょっと気合を入れなおさないといけないんだけど……はぁ。

 

今月はまずSF作品から。

『Ada’s Children』 by Lawrence Hogue

シリーズ:non

カテゴリ:ディストピアSF

 

 2040年、ミネアポリス。AIに教職を奪われたキャロルは崩壊しつつある世界にしがみつこうとしていた。親友たちは人種差別政策によって国外退去させられた。気候変動の脅威はますます地球を脅かしている。人工知能が地球と人類を救おうとしはじめたとき、キャロルはとくに反対もしなかったが、やがて世界は想像もしなかった選択を迫ってきた。

 遥かな未来、〈ランド〉と呼ばれる地。五族の母とされる女神エイダの庇護のもと、シラは何不自由なく暮らしている。部族で初めての女性ハンターとなった彼女はパートナーを選ぶことができるし、いつの日か〈狩りの長〉にもなりたいと思っている。親友のジュンが女神の定めたしきたりがおかしいと言うのをやめてくれさえすれば。だがついにシラもジュンの疑念を共有するようになると、エイダ女神が隠しつづけてきたその答えを探しに出立する。〈いにしえの者たち〉とは何者なのか? 彼らのすばらしい文明にいったい何が起きたのか?

 

 どうやら人工知能が神の役割を果たすようになった遠未来のようです。AIに職を奪われるというのが現実として見えてきた昨今、どんな展開になると作家が予想したのか、気になります。

 

つづいてはコージーミステリを。

『Appetizers and Alibis』 by Erica J Whelton

シリーズ:Alphabet Soup Mystery #1

カテゴリ:コージーミステリ

 

 ジェシカのレストラン〈ザ・クロック・ポット〉が開店の日を迎えた。地元メディアのイブニングニュースにもとりあげられ、フードブロガーもこぞって記事を書いてくれた。初日の営業を終えた夜、得意満面だったジェシカは副料理長のアールがいなくなっていることに気づいて血の気が引いた。探しはじめてすぐ、外のダンプスターのそばに倒れている彼を見つけた。銃で撃たれていた。

 まっさきに疑われたジェシカは、父と比較されたくなくて、汚名をすすぎ店を守るために探偵役をすることにした。親友ふたりといっしょに調査を開始するとまもなく、何者かによるいやがらせが始まった。

 

 アルファベットといえばスー・グラフトンの〈キンジー・ミルホーン〉シリーズですよね。すっかり翻訳は止まってしまいましたが、原作はちゃんとZまで刊行されてます。

 こちらは〈アルファベット・スープ〉ミステリというシリーズ名がついていますが、さてどこまで続くか? コージーミステリのタイトルは語呂合わせやダジャレになっているのも多いので、そこも楽しみのひとつです。

 

最後はいちおうミステリだけど、ちょっぴりSF風味もあるかも?

『Forever Game』 by Jeffrey James Higgins

シリーズ:non

カテゴリ:サスペンス

 

 麻薬取締局の元特別捜査員アダム・ロックは、ガンと診断された恋人のそばにいるために、自身の存在意義でもあった職を辞して兄の作った人工知能開発企業に転職した。だが兄が極めて疑わしい状況で殺されると、命を救うはずのこの技術が危険でもあることを思い知る。

 AIスタートアップ企業〈フォーエバー・テクノロジー〉の顧客は、ケープコッド近くの小さなコミュニティである〈カティハンク・アイランド〉に住む大金持ちだ。会社はAIが寿命を長くすると約束していた。だが研究者が崖から転落死し、兄も不審死を遂げたことから、アダムはこのイノベーションに異を唱える者の仕業ではないかと考えた。

 恋人のために一刻も早くこのテクノロジーを使いたいし、計り知れない価値のある発見を犯人に持ち逃げされたくもない。それには兄の死が他殺だと証明しなければならない。

 

 AIが人の寿命を延ばすというのがどうつながるのかいまいちピンとはこないけど、なんかすごいことができるようになる前に、それが実現した場合の倫理的な問題については先回りして考えておくに越したことはないので、小説というかたちでのシミュレーションはどんどんやってほしいですね。それが話題になって実社会でも議論が起きればなおのことよろしい。

 

このほかにはジョナサン・ケラーマンの〈アレックス・デラウェア〉シリーズ最新刊『The Ghost Orchid』や、C.J.ボックスの〈ジョー・ピケット〉シリーズ最新刊『Three-Inch Teeth』も今月発売されました。長くつづいているシリーズはぜひ翻訳も続いてほしいところですが、なかなか難しそうなのが残念。

 

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気になる新刊 ~2024年1月~

1か月のなんと速く過ぎ去ることか……

まだ今年の目標も考えてないというのにもう2月ですってよ!

1月はあちこちお出かけ(おもに芝居見物)したり着物のお手入れをしたりで読書は後回しにしがちだったので、2月は意識して読書時間を確保せねば!

まずはコージーミステリを。

 

『Deadly to the Core』 by Joyce Tremel

シリーズ:Cider House #1

カテゴリ:コージーミステリ

 

 35歳にして夫を自動車事故で亡くしたケイトは、体の傷はいずれ治っても心の傷が癒えるとは思えなかった。そんなとき、大おじのスタンが田舎町に所有していた果樹園を相続することになった。これが心機一転の機会になると悟ったケイトがここでサイダー製造業を立ち上げることにした矢先、果樹園の管理人カール・ランドルフの死体が見つかった。

 カールとは事前に連絡をとりあっていて、彼はサイダーハウスを開くことにも賛成してくれていたのだが、スタンおじの弁護士だったロバート・ララビーは果樹園の財政状況をそこまで楽観していないらしい。

 やがてカールの銀行口座に説明のつかない入金があることが判明したことから、彼が誰かを脅迫していたか、あるいは誰かから口止め料を受け取っていたことがわかった。そのころ、果樹園とその近隣の土地を買いたいというオファーがあった。隣の果樹園のオーナー、ダニエル・マルティネスには何か裏があるように思えるが……。

 

 人生に行き詰った主人公が遠い親戚からけっこうな遺産(おもに田舎の邸宅とか事業とか)を相続して新たなスタートを切る、というコージーの王道を行く始まりです。約250ページと短めなのも手軽&気軽な読書にぴったりでしょう。

 

 

続いてスリラー。

 

『Long Gone』 by Denise Swank

シリーズ:Harper Adams #2

カテゴリ:スリラー

 

 とある事情で退職に追い込まれた元刑事ハーパー・アダムスは故郷に帰って父の法律事務所で事務員をしているが、退屈をもてあましている。転機をもたらしたのはひとりの依頼人だった。その女性は、5年前に失踪した夫の死亡宣言をしたいというのだ。たちまちハーパーの捜査魂に火がついた。調べを進めていくと、またしてもジェイムズ・マルコムに行きついた。いまでは居酒屋のおやじだが、かつては犯罪組織の親玉だったジェイムズは、捜査を手伝うと言ってハーパーを驚かせた。彼のような人間が何の得にもならないことに手を貸すだろうか? 何か企んでいるのか?

 

 前作『Little Girl Vanished』で少女の行方不明事件を手伝ってくれたのがジェイムズで、その事件は20年前に誘拐・殺害されたハーパーの妹の事件とそっくりだったらしい。そうした経験が職業選択にどう影響したのかとか、警察を追われる羽目になった経緯とかが気になります。作中にはもっとくわしく書かれているのかしら?

 

今月は『窓辺の愛書家』でおなじみエリー・グリフィスの単発作品『The Last Word』、既訳に『階上の妻』があるレイチェル・ホーキンズの『The Heiress』も出ました。

 

 

 

 

そしてSF。

 

『The Glass Woman』 by Alice McIlroy

シリーズ:non

カテゴリ:SF

 

 アイリス・ヘンダーソンが病院のベッドで意識をとりもどしたとき、彼女はすべての記憶をなくしていた。夫のマーカスだという男性に引き合わされてもまったく見覚えがない。そこからなにもかもがおかしな方向に転がりだした。

 彼女はある画期的なAI療法の最初の被験者に志願したのだと告げられ、しかも彼女自身がその実験的治療法の開発にかかわった科学者なのだという。

 そっとしておけという周囲の声に逆らって、一見しあわせな結婚生活や順調なキャリアの表面からは見えない裏側を探りつづけたアイリスは、やがて人生を破壊しかねないほどの秘密を暴きだしてしまう……。

 

 目が覚めたら記憶がなくなっていた、という始まりかたをするスリラーはこれまでにもあったけれど、そこにAIが絡んでくるとなるとどういう展開になるのか、いかにも今どきなテーマが気になりますね。

 

今年は春ごろからちょっと軸足をずらしてみようかと思案中。次のステップに向けて何ができるか、詰めていくわよ!

 

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気になる新刊 ~2023年12月~

みなさま新年あけましておめでとうございます。

今年もほぼ月イチで洋書の新刊を紹介していくつもりでおります。どうぞ気長におつきあいくださいませ。

 

 

 

『Maternal Instinct』 by Becky Masterman

シリーズ:non

カテゴリ:サスペンス

 

 アルシア・デミングは自分に言い聞かせた。“思っていることを悟られてはだめ。身を守るにはそれがいちばんなのだから”。

 亡くなった夫の遺言にしたがって、夫の連れ子だったハルとその妻グレース、娘のシャイラが同居することになった。広い家を独り占めしていたアルシアにしてみれば、肩身の狭い思いをすることになるが、しかたない。ハルがすべてを相続したのだから。

 気難しい義母の世話をするための同居など望んでいなかったグレースだが、シャイラの将来を考えて精一杯のことをしようと決意した。家は広いし、高級住宅街にあって申し分ない。義母に嫌われていることくらい、我慢できるはず。

 同居を始めてみると、アルシアはとてもいい人だった。夫も近所の人たちもそう言っているし、やがてシャイラもそう言うようになった。それなのに義母を信用できないなんて、わたしの何がいけないの? だけどわたしの中の本能が“アルシアは危険だ”と叫んでいる。わたしが夫と娘を守らなければ、きっと後悔することになる・・・。

 

 FBI捜査官を引退したブリジッド・クインを主人公にしたスリラーがエドガー賞やアンソニー賞の処女作部門で最終候補まで残った作家さん。このシリーズ、1作目が『消えゆくものへの怒り』としてハヤカワ・ミステリから刊行され、Amazonの評価も高いのになぜかつづきは翻訳されなかったようなのが謎です。

 本作はスタンドアローンでもあり、あらためて紹介されてもいいのではないかと思います。

 

 

 

 

『Death by Demo』 by Callie Carpenter

シリーズ:Home Renovation #1

カテゴリ:コージーミステリ

 

 夫とともに住宅建設とインテリアデザインの会社を経営するジェイミーは、自分たちは完璧なカップルだと信じていた。しかし彼の浮気現場を押さえてしまったことから離婚することに。結婚前の約束により、財産分与で手に入れたのは歴史はあるが荒廃した家一軒のみ。リノベーションするにはお金もかかるし退屈な作業でもあるが、気を取り直してこれ以上悪くなることはないと考えることにした。

 ところが、比較的新しくリノベーションされた壁の中から死体が見つかった。いったい誰が殺したの? どうして壁に塗りこめた? 犯人は家の以前の所有者か、それとも元夫か? 事件現場とされてしまったことでさらに作業が遅れることに業を煮やしたジェイミーは自ら犯人捜しを始める。

 

 日本では古い建物は取り壊して新しく建て直すことが多いけれど、欧米はリノベーションをくりかえしていくほうが多い、という知識はある。でも石造りのものはともかく、一般の住宅は木造に漆喰だったりもするのに、リノベーションにも限度があるのでは?と前々から思ってた。それでも修理しながら住み続けるのは当たり前のことらしく、コージーミステリにもリノベーション業者を主役にした作品がわりと多いのですよね。

 ま、古い家にはいろんなものが隠されていたり、閉め切られたまま忘れ去られた部屋があったりしがちなので、ミステリの舞台にはぴったりなのでしょう。新しいシリーズはいつでも大歓迎です!

 

 

 

 

『A Blanket of Steel』 by Timothy S. Johnston

シリーズ:The Rise of Oceania #6

カテゴリ:SFスリラー

 

 気候変動による環境悪化を逃れてフロリダ沖に作られた海底コロニー〈トリエステ〉は地上の超大国にたびたび脅かされている。かつてスパイとして働き、いまは〈トリエステ〉の首長を務めるトルーマン・マクラスキーはこれまでにも各国からの介入をかわしてきたが、こんどの敵はかつてないほど手ごわい――ロシアの暗殺者だ。この戦いに勝たなければ、海底コロニーに住む人類に未来はない……。

 

 気候変動にどう対処していくかについて、とにかく全人類が結束して地道に努力していく道を描いたのがキム・スタンリー・ロビンスン『未来省』なわけですが、本シリーズでは海底に居住可能なコロニーを築くという方法がとられています。世界中が協力したわけではなく、ある特殊な技術を開発したエンジニアたちを中心に作られたものらしく、既存の大国からは目の敵にされているのか、スパイが送りこまれてきたり技術が盗まれそうになったりしていて、その都度トルーマンの活躍で乗り切ってきたようです。6作目となる本作の敵は「ロシアの暗殺者」。地上はあいかわらずの権力争いをしているのでしょうか。これも一種のホープパンク作品として興味を引かれるところです。

 

 世界を見わたせば先の見えない混迷が続いて不安が増すばかりではありますが、目のまえを見れば日々小さな喜びもそこそこ大きな喜びもあるのが救いですね。

 昨年はこのブログで細々と撒いてきた種がひとつ芽を出しました。これからもいくつもの芽が出るように。そしていつかかわいい花が咲くように。地道に続けていきます。本年もどうぞよろしく。

 

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気になる新刊 ~2023年11月~

急に冬になりましたねw

日ごろ家族以外とはめったに口をきく機会もない私ですが、今年は4年ぶりの忘年会に呼んでもらえて、いまから楽しみにしています。ついに翻訳家デビューした今年こそ営業しないでどうする!という意気込みでまいります。

 

年中行事が大好きなコージーミステリはクリスマステーマの作品があふれてますが、あえての非クリスマス本を。

 

 

『Serving Up Spite』 by Devon Delaney

シリーズ:Cook-Off Mystery #8

カテゴリ:コージーミステリ

 

 賞金獲得を目指して数々の料理コンテストに参加してきたシェリー・オリヴェリは今日も次なるコンテストにむけて絶品レシピを考案中。その最中に親友パティが取り乱して電話してきた。できたばかりのボーイフレンドが行方不明になり、もしかしたら殺されたかもしれないというのだ。警察が捜査をはじめると真っ先に容疑者とされたのもパティだ。

 とはいえいまだ死体も見つからず、それもシェリーには怪しく思える。エプロンをいったんわきにおいて調べ始めたシェリーは、その男が深刻な金銭問題を抱えていたこと、さらには結婚していることを隠してパティとつきあっていたことをつきとめる。もしや身辺のごたごたから逃れるための偽装なのでは……?

 

 食品会社などが主催する料理コンテストは一年中どこかでやっている印象があるけど、日本にかぎっては「賞金」をだすところって少なくないですか? アメリカでの事情に詳しいわけではないけれど、少なくともこのシリーズの世界線ではコンテストの賞金稼ぎで暮らしていけるのでしょうか。

 シリーズ8作目というとそろそろ飽きる読者も出てきそう? さらに続けていけるかの勝負どころ、期待できます!

 

このほか、〈貧乏お嬢様〉シリーズ17作目のリース・ボーエン『The Proof of the Pudding』、〈コクと深みの名推理〉シリーズ20作目のクレオ・コイル『Bulletproof Barista』も出ました。この2シリーズは翻訳も続いていてうれしいかぎりです。

 

人はどうしてこうもシリアルキラーに惹きつけられるのか……

 

 

『The Surgeon』 by Karl Hill

シリーズ:non

カテゴリ:心理スリラー

 

 弁護士として働いていたジョナサン・スタークは5年前、大量殺人事件に巻き込まれて同僚たちを失い、自身も8週間におよぶ昏睡状態に陥った。現在はべつの法律事務所で司法修習生として働いていて、同じく弁護士のジェニーという恋人もできた。

 ジョナサンの仕事の大半は事務所の地下室で古いファイルの目録を作ることだ。そこである女性の死亡証明書を見つけたことから悪夢が始まった。それはやがてひとつの記憶を掘り起こす。ジョナサンは「外科医」とあだ名されるシリアルキラーを追跡するマグイガン主任警部と協力しあうことになる。

 事件ファイルからあらたな手がかりが見つかり、なんらかの意図を隠した目撃者があらわれ、追走劇のはてに死体に行き当たったりするうちに、遠い昔の恐ろしいトラウマにまつわる暗い真実が浮かび上がってくる……。

 

 著者ご本人も弁護士だという兼業作家。本作は単発らしいが、これより先に〈Adam Black〉シリーズ5作があって、こちらも面白そう。

 

 ほかには〈警部ヴィスティング〉シリーズ18作目(?)になるのかな、ヨルン・リーエル・ホルスト『Snow Fall』、〈リンカーン・ライム〉シリーズ16作目のジェフリー・ディーヴァー『The Watchmaker's Hand』も出ました。ヴィスティングはコールドケース4部作が終わって、その後というか前後の作品も順次翻訳されるなんてことはないのかしら? リンカーン・ライムはもう翻訳されることを疑っていませんが。

 

 

そしていまや話題の中心はAI!

 

 

『The Doomsday Code』 by Sara Yager

シリーズ:non

カテゴリ:AIスリラー

 

 上海の人工知能研究所が深刻な事態に陥った。機械学習の分野で大きな進展があったわずか数日後、〈サイバージェン・インダストリーズ〉のチーフAIサイエンティストが死亡し、肝心のプロトタイプが消え失せてしまったのだ。調査により、“ハッキング不可能”なはずのシステムに侵入されていたことがわかった。

 人間の知性を模したアルゴリズムは急速に成長し、時間を追うごとに狡猾になり予測不能になっていく。その能力はあっという間に人間を追い越していくだろう。いったい誰が、何のために盗み出したのか?

 かつて国家安全保障局ハッカーだったエイドリアンこそ、暴走するAIを止められる唯一の人間かもしれない。これまでも世界の安全のために多大な犠牲を払ってきた。世の中には強力なテクノロジーを思いのままにするためには手段を選ばない連中がいることを、彼は知っている。ずるがしこく、権力を持ち、考えの読めない、そんな相手を出し抜くという不可能を可能にしなければならない。

 

 ChatGPTとか生成AIが登場して早一年、「こんなのができた」という大喜利で楽しんでいたのもつかの間、フェイクなど早急に対処すべき問題点も次々でてきましたね。どんなテクノロジーも使い方しだいで善にも悪にもなるのだから、法整備は速やかにお願いしたいところ。

 最新テクノロジーをいち早く手なづけて私利私欲に走るヤカラはいつの時代にもいるけれど、本作のハッカーはどんな頭脳戦を見せてくれるのか、楽しみです。

 

 ほかには「弊機」でおなじみ〈マーダーボット〉シリーズ長編『System Collapse』、『パワー』がすばらしかったナオミ・オルダーマンの『The Future』も気になります。

 

 

昨シーズンは療養中でまったく着物を着られなかったので、今シーズンはおでかけ予定ができるたびに着物で行けないかしら、と考えます。先月は2回、今月も1,2回は出番がありそうでうれしみ。

 

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