書いた記事を投稿してないことに月が替わってから気づくという・・・
『The Last Widow』 by Karin Slaughter
シリーズ名:Will Trent #9
カテゴリ: スリラー
暑い夏の夜、疾病管理センターの医師がショッピングセンターの駐車場から何者かによって連れ去られ、当局は必死の捜索にとりかかった。
1か月後、地面を揺るがす2回の爆発によって日曜の午後の平穏が破られた。狙われたのはアトランタでもっとも賑わう地域――エモリー大学や大規模病院、FBI支局、そして疾病管理センターがある地区だった。
現場に駆けつけた検察医サラ・リントンとそのパートナーでGBI捜査官のウィル・トレントは、数千人の命をねらった陰謀に巻きこまれていく。ついにサラまでが拉致されると、ウィルは命がけの潜入捜査を開始する。
大人気の〈ウィル・トレント〉シリーズは7作目の翻訳が出たばかりですが、こちらは9作目となります。今回もしょっぱなからハラハラドキドキしそうな予感。
Guilty as Charred (A Cook-Off Mystery)
- 作者: Devon Delaney
- 出版社/メーカー: Kensington
- 発売日: 2019/06/25
- メディア: マスマーケット
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『Guilty as Charred』 by Devon Delaney
シリーズ名: Cook-Off Mystery #3
カテゴリ: コージーミステリ
バツイチのシェリーは実家にもどって父親の事業を手伝いつつ、いまは料理コンテストに力を入れている。
「アメリカのおいしいレシピ」コンテストで優勝し、すっかり有名人になったシェリー。地元ラジオ局のトークショーに招かれてインタビューを受けるはずが、殺人事件のニュースが飛び込んできて・・・。
殺されたのはシェリーといっしょに地域の共同菜園に関わっていたポピー。口やかましい人ではあったけど、殺されるほどのことではないはず。菜園のオーナーがこのあいだから契約の取り消しを求めていたのに、事件のせいでさらに険悪なムードになってしまった。
独立記念日の料理コンテストを準備中だったシェリー、あっちもこっちも手際よくまわしていけるのか?
コージー好きならみんな大好きなお料理ミステリ。このシリーズにももちろん、おいしそうなレシピが満載。がっつり遺産を相続するとか、自分でビジネスをしてるとかではない、ある意味パラサイトシングルみたいな主人公は珍しいかも? 中途半端な「家業手伝い」のご身分から、料理研究家としての第一歩を踏み出したのか?
The Murderer's Memories: A Novel (English Edition)
- 作者: T. S. Nichols
- 出版社/メーカー: Alibi
- 発売日: 2019/06/04
- メディア: Kindle版
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『The Murderer’s Memories』 by T. S. Nichols
シリーズ名:Memory Detective #2
カテゴリ:SFミステリ
NYPDの刑事コール・ジョーンズが死を恐れないのは、死の瞬間をまさにわがこととして経験することでキャリアを築いてきたからだ。その方法とは、被害者の記憶を受けつぐこと。タブロイド新聞が彼につけたあだ名は「記憶捜査官」。
前回の事件で記憶移植技術を悪用する組織と関わったことで、これ以上、記憶捜査を続けるのはやめようと決意したコールだが、テロ事件の発生をうけて再び記憶移植を受けることになる。
自爆テロで死亡した実行犯の記憶をたどり、次に計画されている悪質なテロ計画を解き明かそうとするコールは、テロ集団を先回りして次の事件を防ぐことはできるのか。
記憶伝達にかかわる脳内物質を移植することで、他人の記憶を「思い出せる」技術が確立された、という設定の世界。身近な親族が亡くなった人の記憶を「相続」するケースがほとんどで、それも2~3回を限度とする法律ができている。他人の記憶をいくつも抱え込んでは発狂してしまうことが多いからだ。
コールは特殊なケースで、これまで14回も移植を受けているが頭がおかしくなってはいない。警察官が捜査に役立てるという大義のもとで特例扱いされているのだ。が、いつおかしくなるかという不安はつきまとっている。
SF的要素はこの移植技術に関することだけで、ほとんど普通のミステリと変わらないので読みやすいと思う。
今月はこれ以外にも、カバーからして私の大好物とわかるコージーがたくさんあって迷いに迷った。もっとサクサクと積読解消したいよ~(つд⊂)