Killer Chardonnay (A Colorado Wine Mystery Book 1) (English Edition)
- 作者:Lansing, Kate
- 発売日: 2020/05/26
- メディア: Kindle版
『Killer Chardonnay』 by Kate Lansing
シリーズ:Colorado Wine Mystery #1
カテゴリ: コージー
故郷のコロラド州ボールダーで憧れのワイナリーをオープンしたばかりのパーカー・ヴァレンタインにとって、食とワインの評論家からの評価がもつ意味ははかりしれない。それなのに、オープニングイベントで試飲したシャルドネを気に入ってもらえなかったばかりか、なんと試飲のあとで急死してしまうなんて!
おかしなウワサが出たりしないといいな……という期待もむなしく、#キラーシャルドネなんてハッシュタグまでできて大炎上! このままでは事業の存続も危ういし、もう自分でなんとかするしかないの?
アメリカでワインといえばカリフォルニアでしょ? くらいのザツな認識しかなかったんですが、近年はコロラド州も「ワインカントリー」と呼ばれるほど高い評価を受けているそうですね。
そんなコロラドのワイナリーを舞台にしたコージーミステリが登場です。ま、コージーなんで、もしかするとたいした蘊蓄もなかったり、ワイナリーといえど単なる「背景」だったりする可能性はありますが、食事のシーン多めでおいしそうなものが出てくるといいな~、と期待してます。
Furmidable Foes: A Mrs. Murphy Mystery (English Edition)
- 作者:Brown, Rita Mae
- 発売日: 2020/05/19
- メディア: Kindle版
さらに今月はあの〈トラ猫ミセス・マーフィー〉シリーズの新刊 Furmidable Foesも。なんと29作目だそうで。コージーに動物キャラはつきものだけど、彼らが人間の知らないところでしゃべったりするタイプの作品てなかなか流行らないのかしらね? 続刊が出ないのは他にも問題が?
『Little Girls Tell Tales』 by Rachel Bennett
シリーズ:ノンシリーズ
カテゴリ:スリラー
ロザリーは家の近くの湿地帯を歩きまわっているとき、白骨死体を発見した。兄のダリンともはぐれてしまったロザリーは何時間もたってようやく保護されたが、日ごろから作り話をするくせがあったせいで、誰も死体を見つけたというロザリーの話を信じてくれない。
それから15年後。家族と疎遠になっていたダリンが前触れもなく帰ってきた――コーラという女性を連れて。コーラの妹は行方不明になっていて、ロザリーが見つけたという死体が妹ではないかと思っている。コーラとロザリーは近隣の人たちに話をきいてまわるが……。
迷宮入りした過去の事件を掘りおこそうとすれば、かならずじゃまが入ってこちらの命も狙われる……というのは定番なわけですが。15年後の現在、ロザリーはすでに妻に先立たれているという設定。彼女が同性愛者であることが物語とどうかかわってくるのかこないのか、も興味深いところ。
『Afterworld』 by James G. Robertson
シリーズ:Next Life #1
カテゴリ:ファンタジー
レオンにとって、世界はなんの珍しいこともない、退屈な場所だった。未開の土地も新天地もない。人々がなぜこうも分断されているのか、なぜこれほどたくさんの宗教があるのかを、深く考えてみたこともなかった。死んだらどうなるかということを、真剣に考えることもなかった。
ところが、キャンプに出かけたレオンは別の世界に紛れこんでしまい、そこで科学と魔法の真実、神と人間の残虐さに向き合わざるを得なくなる。新たな光と闇のなかで、レオンは世界と宇宙について何を想うのか。
かなり宗教色の濃い作品のようですが、見ようによってはラノベの異世界転生モノのようでもあり。作家についての情報が少なすぎるんだけど、『ギデオン・マック牧師の数奇な生涯』を書いたのとは別人かな。。。
Network Effect: A Murderbot Novel (The Murderbot Diaries Book 5) (English Edition)
- 作者:Wells, Martha
- 発売日: 2020/05/05
- メディア: Kindle版
そしてSFファンには評判が良いらしい『マーダーボット・ダイアリー』(マーサ・ウェルズ)の新刊Network Effectも出ました。もうすでに第5巻! ぜひとも続刊も翻訳してほしいですね~