つぎはコレ読みたい ~積ん読は積ん徳なり~

積ん読は積ん徳。駆け出し翻訳者が毎月「コレ読みたい!」新刊本を紹介しています。ミステリ全般、コージーミステリ、SF&ファンタジーを中心に。

気になる新刊 ~2019年12月~

 

 

Nine Elms (Kate Marshall Book 1) (English Edition)

Nine Elms (Kate Marshall Book 1) (English Edition)

  • 作者:Robert Bryndza
  • 出版社/メーカー: Thomas & Mercer
  • 発売日: 2019/12/01
  • メディア: Kindle
 

 

『Nine Elms』 by  Robert Bryndza

シリーズ名:Kate Marshall #1

カテゴリ: スリラー

 

 悪名高きシリアルキラー〈ナイン・エルムズ〉を逮捕したことでケイト・マーシャル刑事は将来を嘱望された。だがそれは悪夢の始まりでもあった。あまりにショッキングな事件の様相のためにいわれのない誹謗中傷にさらされたのだ。それから15年経ってもまだ、ケイトは過去の亡霊に悩まされている。

 海辺にある大学で講師となったケイトは、ナイン・エルムズをまねた事件が起きたことを知ると、研究助手トリスタンの協力を得て脅威の捜査能力をふたたび発揮する。しかし、ナイン・エルムズの次の標的として狙われていたケイトを、模倣犯もつけねらう。

 

 スロバキア在住のイギリス人作家。2016年から矢継ぎ早に発表したErika Fosterシリーズが世界的に大ヒットしたらしいが日本では未訳。こちらも気になるところ。

 ケイト・マーシャルはこれから私立探偵としてシリーズ化。GoodreadsでUntitledながら表示のある3作目までは契約できてるということかも。ハードボイルド系女性探偵の日本での需要はどうかしら?

 

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Murder on Cape Cod (Cozy Capers Book Group Mystery 1) (English Edition)

Murder on Cape Cod (Cozy Capers Book Group Mystery 1) (English Edition)

  • 作者:Maddie Day
  • 出版社/メーカー: Kensington
  • 発売日: 2019/12/31
  • メディア: Kindle
 

 

『Murder on Cape Cod』 by  Maddie Day

シリーズ名: Cozy Capers Book Group #1

カテゴリ: コージーミステリ

 

 マッケンジー(マック)・アルメイダの自転車屋は夏こそ書き入れどき。海辺の町では観光客がサイクリングを楽しむからだ。ところが便利屋ジェイクの死体を発見してしまい、数時間まえに彼と言い争っているのを目撃されていたマックは第一容疑者に。もちろんマックはやっていないのだが、凶器には見覚えがあった。兄デリックのフィッシングナイフだ。

 殺人事件の捜査なんて、自分が主催するブッククラブで読んだミステリ小説くらいしかないけれど、自分と兄の汚名をすすぐため、図書館で調べた探偵術を頼りにブッククラブのメンバーといっしょに事件解決に挑む!

 

 アガサ賞ノミネート作もあるEdith Maxwellの別名義。シロウトの出番じゃないところにのこのこ出ていくのがコージーの王道(笑)なので、そういうものだと思って楽しむべきシリーズがまたひとつ。風光明媚な海辺の町もそこら中にあふれてる感のあるコージー界隈ですが、本業がレンタサイクル屋さんは初めて見たかも? この本業がシリーズの中でどう活きてくるのか、ブッククラブのメンバーはどれだけ個性派ぞろいか、あたりが楽しみ。

 

 

 

Hollow Empire: A Poison War Novel (The Poison Wars Book 2) (English Edition)

Hollow Empire: A Poison War Novel (The Poison Wars Book 2) (English Edition)

  • 作者:Sam Hawke
  • 出版社/メーカー: Tor Books
  • 発売日: 2020/12/01
  • メディア: Kindle
 

 

Hollow Empire』 by  Sam Hawke

シリーズ名:Poison Wars #2

カテゴリ:ファンタジー

 

 都市国家シラスタで統治者とその毒見役が殺され、次代の統治者タインとその親友にして同じく毒見役を受けついだジョヴァン、ジョヴァンの姉カリナは反乱軍による激しい攻撃をかいくぐって国家存続をはかる。国が乱れたことで目を覚ました古代の精霊たちは怒り狂っていた。魔法使いと暗殺者が勢力を広げ支配者の地位をねらう新しい世界で、シラスタはどうやって存続を図るのか。

 

 情報が少ない……(涙)。毒見師といえば『毒見師イレーナ』シリーズがありますが、こちらは姉弟で国家の危機に立ち向かいます。シリーズ1作目のCity of Liesでオーストラリアの文学賞(フィクション、ファンタジー部門など)をいくつも受賞した期待の新人による続編。

 紹介文はほとんど1作目とおなじで、未読の身にはなにがどう進展してるのかさっぱりなんだけど(汗)、1作目が面白そう!と思ったシリーズの続巻がもう出ちゃうよ、ということで。

 

(追記)と思ったらなんと! 発売が延びたようです。先月末にリストで見つけたときは2019Dec.だったのに。

 

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