つぎはコレ読みたい ~積ん読は積ん徳なり~

積ん読は積ん徳。駆け出し翻訳者が毎月「コレ読みたい!」新刊本を紹介しています。ミステリ全般、コージーミステリ、SF&ファンタジーを中心に。

気になる新刊 ~2020年7月~

 外出自粛の夏は読書の夏。

 

『From Beer to Eternity』 by  Sherry Harris

シリーズ:Chloe Jackson, Sea Glass Saloon #1

カテゴリ:コージーミステリ

 

 クロエ・ジャクソンは亡き友人との約束を果たすため、フロリダに住む彼の祖母が営むバー〈シーグラス・サルーン〉を手伝うべく、厳寒のシカゴを後にする。だが、かよわいおばあちゃんを想像していたクロエは、気が短くてけんかっ早いヴィヴィ・スライデルの威勢の良さに圧倒される。

 想定外だったのはヴィヴィだけではない。エメラルド・コーヴは海辺の静かな町どころか、開発業者と観光客が闊歩する、活気あふれる街だった。

 ある日、バーの裏手で死体が発見された。彼はついこのあいだ、ヴィヴィと大げんかしたばかりの常連客だった。となれば,

まっさきに疑われるのは……。

 

 フロリダ州北西部の「パンハンドル」と呼ばれるあたり、メキシコ湾に面したビーチが舞台なだけあって、おでかけできないこの夏の読書にぴったりなのでは? 主人公はクロエだけれど、このやたらと元気なおばあちゃんも魅力的。

 タイトルは映画『地上より永遠に』(1953)の原題 “From Here to Eternity” のもじりだけれど、たぶん内容的には無関係。

 

 

The Wrong Girl: A Thriller (English Edition)

The Wrong Girl: A Thriller (English Edition)

 

 

『The Wrong Girl』 by  Natasha Hawk

シリーズ:ノンシリーズ

カテゴリ:スリラー

 

 パイパー・グッドウィンはごくごくありふれた、どこにでもいるような警官だ。家には寝に帰るだけ、起きてるあいだはひたすら仕事仕事……。

 コツコツと地道に仕事をするパイパーだが、女性ピアニストばかりを狙うため〈ピアノマン〉と呼ばれる連続殺人犯を追うなかで、重大なことを見逃がしていた。

 そこへ新たな犠牲者が見つかる。しかし〈ピアノマン〉は今回、間違った相手を選んでしまった。

 

 今月は珍しく短編を取りあげてみました。Kindle版しかない、おそらくデビュー作。

 

 

The Seer (The Kalila Chronicles Book 1) (English Edition)
 

 

『The Seer』 by  Erin R. Howard

シリーズ:The Kalila Chronicles #1

カテゴリ:ファンタジー

 

 数千年ものあいだ、ヴィクターには1つの使命が課されてきた。それは、霊的視力を持つ少女を見つけ、その能力が開花するまえに殺すことだ。しかし彼の兄マティアスは、一度ならずその使命に待ったをかけ、少女を守ろうとする。

 〈見る者(シーアー)〉の血脈が途絶えようとしているいま、兄弟は力を合わせて少女を守りながら、聖なる都市ベセスダをめざす。

 

 2018年に出た作品を再発売。3部作が同時にKindle化されたようです。

 天使と悪魔が兄弟で、長年介入してきた人間界に対するスタンスが変わったのはなぜなのか、悪魔(堕天使?)が命令に背くとどうなるのか。一気読みで浸りたい。

 

 

 

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