つぎはコレ読みたい ~積ん読は積ん徳なり~

積ん読は積ん徳。駆け出し翻訳者が毎月「コレ読みたい!」新刊本を紹介しています。ミステリ全般、コージーミステリ、SF&ファンタジーを中心に。

気になる新刊 ~2022年5月~

 ぜいぜい……今月もどうにか月内に投稿できたわ。どうしてこう、余裕のあるときにさくさく進めておくことができないのかしら。われながら情けないわ。

 今月は珍しくSF作品から紹介していきますよ~

 

『A Martian Garden』 by Payson Hall

シリーズ:Martian Harvest #1

カテゴリ: SF

 

 スペースステーションでの火事は深刻な問題だ。入植者ひとりひとりが大事な役目を追っている。残念ながらポーターは脚にギプスをはめているせいで、通常の緊急事態対応にあたることができない。そこで彼に託されたのは、託児室から子供たちを撤退させ、ステーションの温室へ避難させる任務だった。何往復かするうちに、ポーターは疲労困憊のあまり倒れてしまう。意識をとりもどした彼の前には、彼しか頼るもののない13人の幼い子供たちがいた。火事を生き延びたのは彼らだけだったのだ。

 

 なにやらアンディ・ウィアー『火星の人』を思わせる導入ですが、ただでさえ手のかかる幼児に囲まれていったいどうやってサバイバルするのか、気になりますよね?

 

『All Gone』 by M.K. Jones

シリーズ:The Curiosity Club of St Foy #1

カテゴリ:ミステリ

 

 つい最近引退したばかりのベル・ハリントンは同窓会の席で、何十年も前に彼女の人生をめちゃくちゃにしたいじめっ子たち7人に関するうわさを耳にした。25年のあいだに7人中6人が死んだり行方不明になったりしていたのだ。きっちり5年ごとに、同窓会のちょうど3か月後に。全員、事故のように思われた。これはただの偶然か、それとも……?

 7人目も同じ目にあうとしたら、その日は目前にせまっている。何かおかしいと感じたベルは調査をはじめ、秘密やうそ、いつわりを暴き出していく。

 

 あらすじだけ見るとふつうにスリラーだけど、シリーズ名がなんとなく『木曜殺人クラブ』あたりを思い出させて、コミカル風味でもあるのかな? ベルが犯人ではないとすると、ほかにもいじめられていた人物が復讐してるのか?

 

 今月はサラ・パレツキーのヴィク・ウォーショースキーシリーズ22巻、Overboardも発売されました。このシリーズはどこまで翻訳されたんだっけ?

 

そして最後はコージーミステリ!

 

『Claws for Suspicion』 by Deborah Blake

シリーズ:Catskills Pet Rescue Mystery #3

カテゴリ:コージーミステリ

 

 動物保護施設〈セレニティ・サンクチュアリ〉のオーナーになったカリ・スチュアートは、ようやくこの仕事に慣れてきたところ。ここキャッツキルの秋はさまざまなイベントが目白押しなので、とても楽しみにしている。そんなイベントのひとつがオクトーバーフェスト。獣医のアンガスと仲良くなるチャンスだ。それなのに、よりにもよって元夫のチャーリーが乗りこんでくるなんて!

 じつはチャーリーとの離婚は、書類の不備のせいでまだ成立していない。それを理由にカリが手にした宝くじの当選金の半分の権利を主張してきたのだ。なんなら〈サンクチュアリ〉の所有権半分でもいい、と。だけど、チャーリーのことだから、また嘘をついているのかもしれない。そんな状況の中、カリが殺人事件の容疑者に!

 

 思いがけず当選した宝くじで一夜にして大金を手にしたカリ。使いみちを考えている最中に黒猫を保護することになってついには動物保護施設のオーナーになってしまうところから始まった本シリーズ。犬や猫のかわいさと同時に、そこで関わることになるイケメン獣医さんとか、うっとおしい元夫とか、いかにもコージーらしい道具立て。

 

 今月はちょっと駆け足で紹介してきました。来月もちょっと不安……

 

 

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