つぎはコレ読みたい ~積ん読は積ん徳なり~

積ん読は積ん徳。駆け出し翻訳者が毎月「コレ読みたい!」新刊本を紹介しています。ミステリ全般、コージーミステリ、SF&ファンタジーを中心に。

気になる新刊 ~2019年7月~

 

The Poison Garden (English Edition)

The Poison Garden (English Edition)

 

 

『The Poison Garden』 by  Alex Marwood

シリーズ名:ノンシリーズ

カテゴリ: スリラー

 

 22才になったロミーは生まれ育ったカルト集団のコミュニティから逃げ出した。一人ぼっちになったとはいえ、お腹には赤ちゃんがいる。新しい世界で生き抜いていくには学ぶべきことが山積みだった。

 どんな人なら信じていいのか、誰を恐れなくてはならないのか。本当の家族は誰で、母はなぜずっと昔にコミュニティを出ていったのか。暗い過去を振り捨てることはできるのか。

 

 エドガー賞受賞のデビュー作『邪悪な少女たち』(ハヤカワ、2014)は評価が二分したようですが、2作目 The Killer Next Door をあの“スティーブン・キングが絶賛”した(笑)というのがモヤるところです。Goodreadsの星の数は過去作で3~4が多いのに対して、今作は4~5が多め、というところに期待しています。

 

 

 

Death in a Budapest Butterfly (A HUNGARIAN TEA HOUSE MYSTERY Book 1) (English Edition)

Death in a Budapest Butterfly (A HUNGARIAN TEA HOUSE MYSTERY Book 1) (English Edition)

 

 

『Death in a Budapest Butterfly』 by  Julia Buckley

シリーズ名: Hungarian Tea House Mystery #1

カテゴリ: コージーミステリ

 

 ハンガリー系移民の血をひくケラー一家が経営するヨーロピアン・スタイルのティーハウス〈マギーズ・ティーハウス〉のいちばんの魅力は、ハナの祖母ジュリアナによる「茶葉占い」。ところが近頃、ジュリアナはなんだか不穏な未来を読み取るように……。

 ある日、イベントの最中に客のティーカップに毒が盛られ、ハナが愛してやまない〈アンナ・ウェザリー〉のカップが証拠として押収される事態に。

 

 

〈秘密のお料理代行〉シリーズ(コージーブックス)でおなじみ、ジュリア・バックレイの新シリーズがでます。こんどはティーハウスが舞台。ヨーロッパ伝統のお茶の作法だとか、各地の名窯で作られたティーセットだとかのうんちくが楽しめるかも? もちろん、イケメン刑事さんも登場します。

 

 

 

 

『Into the Wildbarrens』 by  Christian Sterling

シリーズ名:The Gems of Elsana #1

カテゴリ:ファンタジー

 

 弱冠20才のファリンだが、まだあと980年はこの世界にとどまる身としてはなんとしても「エルサナの宝石」を探しださなくてはならない。

 この国の平和を守る10人の魔術師のひとりとして、最年少魔術師のファリンはエルサナ王国を構成する4つの国からそれぞれ選ばれた守護戦士を連れて、魔術師たちの力を引きだす4つの宝石を探す100年に1度の探求の旅に出る。頼もしい仲間がいてよかった、と胸をなでおろす間もなく、彼らの行く先は闇の生き物が跋扈するワイルドバレンズだと知らされたうえ、そのワイルドバレンズから生きて帰ったと豪語するならず者のふたり組までくっついてくることになり……

 

 

 ファンタジー好きならあちこちで出会っているはず……とてつもなく齢を重ね、汲めども尽きぬ知識と強大な力を秘めた、「選ばれし者」を教え導く白髭の魔術師に。主人公のサポーターに徹しがちな魔術師自身は、そこにいたるまでにどのように過ごしてきたのか。その魔術師を主人公にしてみたら、という切り口がよい。

 似たような設定としてはD・エディングスの〈ベルガリオン〉シリーズの外伝的な〈魔術師ベルガラス〉と〈女魔術師ポルガラ〉を思い出しますね。あのシリーズも電書になってくれないかなぁ・・・。

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