Mayhem at the Orient Express (League of Literary Ladies)
- 作者: Kylie Logan
- 出版社/メーカー: Berkley
- 発売日: 2013/06/04
- メディア: Kindle版
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キャラクター ★★★★
プロット ★★★
総合満足度 ★★★★
カテゴリ B&B、読書会
わたし、ビア・カートライトは、とある事情があってニューヨークを離れ、エリー湖に浮かぶ島に屋敷を購入してB&Bを開業すべく、改装の真っ最中。そのために出入りするトラックが多すぎるという隣人ケイトの訴えで、判事の前に呼び出されている。そのケイトは、朝っぱらからオペラのCDを大音量で鳴らしているのが瞑想のじゃまだとチャンドラから訴えられ、わたしはチャンドラの飼い猫が庭の花壇にオシッコしないよう外に出さないでほしいと訴えている。三すくみというわけだ。
おたがい一歩も譲らないことに判事が頭をかかえているところへ、図書館司書が泣きついてきた。図書館で開かれる読書会に参加者がいる限り、という条件で受け取っている助成金が、利用者がいなくなってしまうために受け取れなくなりそうだというのだ。そこで判事はわたしたち三人に、週一回、読書会に参加して隣人どうしらしく会話することでいがみ合いを解決するように命じた。
記念すべき第一回目の集まりで課題書をクリスティの『オリエント急行殺人事件』に決め、その日は解散となった。そのあと、たまたま鉢合わせしたレストランで、わたしたちはそこのシェフが胸にナイフを突き立てられて倒れているのを発見した!
ビアとともに読書クラブに参加することになった3人だけでなく、雪に足留めされて開業前のB&Bに逗留する人たちも巻き込んでドタバタした印象のまま最後まで突き進みます(・_・;)
せっかくB&Bなのに、ビア自身が料理するわけではなく(開業後はシェフがくる予定)、今回は買い置きの食材でメンバーの一人が腕を奮ってくれてますが、そこはかとなく漂う残念感。
ビアがニューヨークを捨てて田舎町にやってきた事情というのが、一応、年の離れた夫に先立たれて……と言っているけれど、どうやらもっと深いワケがありそうなところが気になります。
写真は、彼女たちが絶賛するももはや食べられない、オレンジ/ピーナツ・チキンを。ピーナツクリームはお菓子にはよく使いますが、おかずにするのは好みじゃないかな~(x_x)
オレンジ/ピーナッツ・チキン